urushi流のレッドビーシュリンプ新規水槽の立ち上げ方法をご紹介します。
レッドビーシュリンプの飼育スタイルは、飼育者の数だけあると思います。プロであるブリーダーさんでもそれぞれ飼育スタイルが違っています。趣味ですので自由に自分のスタイルを見つけられれば、それが正解かなと。
urushi流はレッドビーシュリンプの飼育方法の1つです。
参考になる部分があれば取り入れてみて、ご自身の飼育スタイルを確立するヒントになれば嬉しいです!
urushiは2008年から本格的にレッドビーシュリンプだけを飼育し続けていますが、かれこれ15年以上経つと入手できる用品も変わってきました。(しかも3回エビとともに転勤していて、水や環境もめちゃくちゃ変わっています。)その中で、やっぱり飼育スタイルは数年に一度の頻度でバージョンアップしています。
定番のスタイルであったADAのアマゾニアの入手が難しくなり、他の栄養系ソイルを使ったり、メンテナンスのやり易さからソイルの薄敷きを導入してみたり。urushiも今でも試行錯誤しているので、一緒に楽しんでもらえれば!
そういえば、台湾ではアマゾニアの再利用されていました。飼育方法は色々ですね!
目指すレッドビーシュリンプ水槽システム
目標にしたいのはレッドビーシュリンプが元気に過ごし、順調に繁殖し稚えびが殖える水槽です。さらにurushiの場合は、ブリーダーではないので可能な限り水槽全体の鑑賞価値も大事にしています。
urushiは現在、ソイルを3センチほど敷く基本的バージョンな水槽と、ソイルを薄く敷く水槽の2パターンでレッドビーシュリンプを飼育しています。
- 基本バージョン水槽…ソイルが3センチ位
- 薄敷き水槽…ソイル1センチまで
どちらが良いか?と聞かれることもありますが、これは好みかと。どっちも上手くいっています。
ただオーソドックスな方法で立ち上げた水槽はソイルが多い分、環境が安定しやすいかなと思います。ソイルはバクテリアの棲家になりますし、水質安定の効果も織り込み済みのものが販売されているからです。でも、薄敷きが得意な人もいるし、本当これはスタイルですね。
自分に合ったスタイルを見つけるために、両方試すのもありですよ。
基本バージョンでも薄敷きでもどっちでもOK!
基本バージョンの水槽
urushiが45センチ水槽を横置きにしています。立ち上がって少し経過した水槽で、少しずつ稚えびが少しずつ殖えているところ。
- 底面フィルターとスポンジフィルター使用
- ソイルはノーマルとパウダーの2層…厚みは3センチほど
ソイルの薄敷きバージョン水槽
ちょっと見え方が違うのは、45センチ水槽を縦置きしているからです。立ち上がって割とすぐの水槽で、親えびを5匹ほど入れてある水槽です。
- 底面フィルターとスポンジフィルター使用
- ソイルはノーマルの1層…厚みは1センチほど
薄敷きソイルの立ち上げだとスポンジフィルターだけの場合が多いですが、urushiは底面フィルターを薄敷きでも使用します。なので、基本的にはスタンダード水槽と違いが少ないです。
詳しい薄敷きバージョンの立ち上げ
レッドビーシュリンプ水槽の立ち上げ手順
レッドビーシュリンプ水槽の立ち上げの流れをご紹介します。作業のポイントや時間軸など、手順をまず掴んでいただければOKです。使っている用品など詳細は、後半にまとめてご紹介しますので参考にしてみてください。
シュリンプ水槽立ち上げの工程をチェックしよう!
ここでは、基本的なバージョンの水槽立ち上げ手順について詳しくご説明します。
シュリンプ水槽立ち上げの流れ
- 水槽を設置場所に置く
- 底面フィルターをセットする
- ソイルを2層敷く
- スポンジフィルターを設置する
- カルキを抜いた水を注水する
- 水草や流木をレイアウトする
- 2ヶ月間放置
- 水質チェックを行う
- 水換えを行う(硝酸塩を減らすため)
- シュリンプを水槽に入れる
水槽に底面フィルターをセットする
それでは、実際にレッドビーシュリンプ水槽を立ち上げていく手順を詳しくご紹介します。
水槽の設置場所をチェック
レッドビーシュリンプ水槽の設置場所を決めて、そこに水槽を置きます。ビーシュリンプ水槽の設置場所は、水槽の重みに耐えられて強い太陽光が入らな居場所が良いです。出窓など太陽光が入ってしまう場所に水槽を置くと、コケの大繁殖が起こってしまうこともあるので注意してください。
底面フィルターを設置する
底面フィルターの設置前にurushiは粉末状のバクテリア剤をパラパラと撒いています。一番底の部分の活性化のおまじないです。
シュリンプ爆殖のおまじないです。
ソイルを敷いてスポンジフィルターをセット
シュリンプには栄養系ソイルを使う
レッドビーシュリンプを殖やすなら床材はソイル一択です。
urushiは栄養系ソイルを好んで使っていて、下の段にノーマルサイズのソイルを2センチ、上の段にパウダータイプのソイルを1センチ敷いています。
まず、ステラパーフェクトソイルもしくはパワーハウスボトムFソイルを2センチほど敷き、気分次第でミロネクトンの粉末などミネラルが少しづつ溶け出す系のものを振ります。
その上にメイキングミネラルソイルか、黒ブルソイルのパウダーを1センチ敷き詰めます。
栄養+栄養もしくは吸着+栄養の組み合わせで立ち上げています。ソイルのロットの差や試験的に組み合わせは変えることもあります。
栄養系ソイルを使うことで、微生物が活性化し稚えびの歩留りが向上します!
スポンジフィルター設置で2機態勢に
ソイルが敷けたらスポンジフィルターをセット。urushは水質安定のためフィルター類は2個組み合わせて使用しています。1機がダメになっても一気に調子を崩すことなく、吸湿の際に時間稼ぎにもなるためです。
保険として濾過フィルターは2個使っています。
こぼれ話
以前、といっても10年以上前ですけご。ブリーダーさんもそうだったのですが、みんなアマゾニアを使用していました。それくらい良いソイルでした。ただ原料が天然の黒土なもので、産地で枯渇したのか今では入手が困難になってしまいました。アマゾニアに代わる素晴らしいソイルが開発され、入手もしやすいのでそれらを使いこなすことを目指しています。
カルキ抜きした水を注水し水草をレイアウト
薬品を使わないでカルキ抜きした水を
アクア用の浄水器を使ってカルキ抜きした水を水槽に注水します。その時にソイルがまわないようにプラケースなどで一旦水流を受け止めて、そっと水を入れていきます。水道水そのままだと殺菌作用が強すぎて、後に入れる水草や種水(あれば)にいる大事なバクテリアたちが死んでしまいます。
えびは薬品に魚類よりも敏感なので、カルキ抜きなどの試薬類はあまりおすすめしません。
1日〜2日ほどバケツに入れて汲み置いた水でもOKです。
水草は水槽立ち上げの協力隊
注水して濁りがなれば当日に、濁りが多ければ翌日に水草をレイアウトしています。urushiは水草や流木にも微生物が住んでいるので、立ち上げの協力をしてもらっています。(リセット時などは水草を避けておく場所もないので、当日入れています。)
水草は水槽の状態の指標にも利用していて、2ヶ月水を回すのですが、その間に水草の調子で水槽の状態の見極めも行なっています。
水草がキレイに育つ水槽はレッドビーシュリンプも元気です。
バクテリア剤を撒いて微生物に餌をやる
最後にパラパラと粉のバクテリア剤(バクテリアの餌)を水槽に撒いておきます。この時はBee MAXなどを使っています。撒いたバクテリア剤はソイルの上に沈んんでいくのですが、それがだんだんと微生物が食べて無くなっていく過程も一つの指標になります。
照明やポンプ、ヒーターなど必要な電源はすべてON。
立ち上げ水槽にはエアレーションを
底面フィルターとスポンジフィルターを使っていれば、必然的にエアレーションは行われています。でも、チョロチョロとしたパワーではダメですよ。
ガンガンのエアの量でフィルターを回してください。
立ち上げ中の水槽はアンモニアや亜硝酸などが発生して、それらを分解硝化するバクテリアが爆増します。バクテリアは酸素が大好き、それに人間が考えるよりも早く数が増えていくのですが、その時に十分な酸素がないと元気よく働いてくれません。
urushiはビーシュリンプもバクテリアも酸素が好きな生物なので、エアレーションはフィルターだけでなくウッドストーンも使ってたくさん供給してあげています。(水槽の写真のブクブクです。)
2ヶ月後に水質測定する
2ヶ月そのまま水槽をキープしておく
ビーシュリンプの水槽の立ち上げ作業をしたら、ワクワクしてビーシュリンプを早くお迎えしたいですよね。でも、栄養系ソイルはアンモニアや亜硝酸といったエビに毒になる物質を立ち上げ初期に出します。
この毒になる物質をたくさん出すソイルほど、のちに稚えびの歩留向上に繋がる良いソイルなのです。親えびが元気に過ごし、稚えびが増えていく水槽を作るために時間をかけて待ちます。
ここはエビを入れずに辛抱してください!
水槽立ち上がりの指標となるケンミジンコについては、レッドビーシュリンプ水槽の指標『ケンミジンコ』と駆除したい『カイミジンコ』にマニアックに解説しているので、よかったら覗いてみてください。
水槽の水を水質チェックする
栄養系ソイルは有機物を多く含んでいて、レッドビーシュリンプに有害なアンモニアなどが溶出します。まず、アンモニアが出てきて硝化菌と呼ばれるバクテリアたちが、だんだん毒性の弱い亜硝酸、そして硝酸塩と順番に分解していってくれます。
だから、2ヶ月じっくりとバクテリアの分解を待ちます。
下記の写真のように、立ち上げから3週間だとアンモニア・亜硝酸・硝酸塩すべてが検出されています。
2ヶ月ほど水槽の水を回していると、アンモニアと亜硝酸が検出されなくなり硝酸塩だけ検出されるようになります。
アンモニアと亜硝酸が検出されなくなったら換水
亜硝酸塩だけが検出されるようになれば、1/2ずつ1週間に1回、2週間かけて換水します。水槽内の水を1/2捨て、アクア用浄水器を使う、もしくは汲み置いていたカルキを抜いた水を入れます。
この水替えの目的は、硝酸塩を下げることです。硝酸塩が高すぎるとレッドビーシュリンプにとっては、少し住みにくい環境です。人間が微熱が続くような感じだと考えていただければわかりやすいと思います。
飼育している間に徐々に硝酸塩が上がる場合は耐性ができますが、初期導入時に高い場合はレッドビーシュリンプに緩やかながらダメージを与えてしまいます。
もしも、アンモニアや亜硝酸が検出された場合は、バクテリアの増殖が遅れていますので、水替えなしでそのまま2~3週間くらい待ってから水質検査をしましょう。
urushiは製薬研究施設で働いていた時から愛用している共立理科研のパックテストを使っています。容量が多いので水槽がたくさんないと使いきれないので、アンモニア・亜硝酸・硝酸塩のセットがバイコムから出ており、初心者さんはそちらが使いやすいかと思います。
レッドビーシュリンプを投入する
最後に水換えしてから1週間〜10日ほど水を回したら、レッドビーシュリンプを導入する準備がすべて完了です!
2ヶ月半ほどかけて、水槽の立ち上げが終わりました!
水槽に導入するレッドビーシュリンプの数
urushiは45センチ水槽(32リットル位)を愛用していて、即戦力の種親としてレッドビーシュリンプを5〜7匹導入します。少なく感じるかもしれませんが、稚えびが増えてくるので数ヶ月後には何十匹(早いと何百匹)の大所帯になっていきます。
メスの個体の方が市場に出ることが少ないので、慣れない場合は性別の偏りも出るかもしれないので、45センチ水槽で10匹〜15匹でスタートすると良いかなと思います。
レッドビーシュリンプの水合わせ
レッドビーシュリンプの水合わせ
- 水温を合わせる
- 水質を合わせる
- レッドビーシュリンプのみ移動する
まず、お迎えしたエビの袋を水槽に浮かべて、温度を合わせます。
温度合わせが終わったビニール袋のエビを、空っぽのバケツに入れます。バケツの中にビニール袋を置いてビニール袋を大きく切り開いて、そっとエビをバケツの中に入れるイメージで作業します。このときに、ビニール袋内の水も足場の水草も全部残らず入れます。
一方コックを使って、サイフォンの原理を利用して水槽内の水をポタポタと少しずつバケツに入れます。1時間~2時間でバケツの水が3倍以上になるくらいの量を、一方コックを使って速度調整して滴下します。
バケツ内の袋の水が5センチなら、3倍の15センチ以上になるまで水槽内の水を加えます。
バケツの水が袋の水の3倍以上になれば、レッドビーシュリンプだけをネットで掬ってそっと水槽に入れてあげます。水槽に入れたくないゲジやスネール類などの異物を導入してしまわないように、シュリンプだけを水槽内に移します。
できるだけバケツの水は水槽内に入れないでください。
レッドビーシュリンプ水槽立ち上げに必要な用品
レッドビーシュリンプ水槽立ち上げ時に必要な用品、urushiが使って好感触だったものを紹介します。飼育を続けていくうちに揃えたいものというよりも、シュリンプを飼い始める時に必要なアイテムです。
水槽
urushiのスタイルは基本45センチ×35センチ水槽で、その他に45センチ×45センチ水槽も使っています。ちなみに全ての水槽は、高さ35センチ。アクリル水槽の特注品です。(アクリルなのは地震で割れるのを恐れているからです。)
水槽が小さすぎると水質安定の難易度が上がるので、30センチキューブ(25リットルほど)以上のサイズならOKです。60センチスタンダードまでが良いと思います。
30センチキューブ以上であればOK!
- 取り回しし易くリセットも容易。
- 選別する際に、エビの数が丁度よい。(エビが多すぎると作業し難くなる。)
- 水槽の本数を多く置ける。
昔は大きなエビを作るのに有効と言われた90や120センチを使っていた時期がありましたが、リセットがめっちゃ大変です。
水槽はセット売りのものより、単品でアイテムを揃えた方が良いです。
濾過フィルター
濾過フィルターは底面フィルターとスポンジフィルターを併せて使っています。2機作動させることで万が一どちらかが目詰まりなどでトラブっても、レッドビーシュリンプを一気に全滅させずに済みます。
底面&スポンジフィルターをずっと使っています。
底面フィルター
底面フィルターは、15年以上ニッソーのバイオフィルターを利用しています。安価でシンプルですが効果も十分、エアストーンだけ更新すれば何年も使い続けることができます。
スポンジフィルター
スポンジフィルターはテトラのツインブリラントフィルターもしくは、LSSスポンジフィルター LS-100S(信友)を使っています。
どちらもオーバースペックのものを利用しているので、45センチ水槽には大きいですがバクテリアの住処としてとても重要なのでずっと使っています。
エアポンプ
エアポンプはレッドビーシュリンプの飼育でめちゃくちゃ重要です。濾過フィルターの稼働に利用しますし、レッドビーシュリンプをはじめシュリンプ類は、呼吸が魚類より苦手なのでエアレーションをしっかりしてあげないと弱ってしまいます。
urushiは水槽の本数が多いので、浄化水槽用の安永のブロアーを使っています。エアの配管や照明スタンドも自作で作っています。
水槽の数が2本程度ならキョーリンのハイブロー C-8000を使っていました。それ以上なら安永エアーポンプYP15Aがパワフルでピッタリです。どちらも配管を作る必要なくエアチューブで分岐させ使えます。
小さいポンプを複数置くよりパワフルで省エネです。
水槽が2〜3本程度ならハイブロー
ハイブローで物足りなくなったら安永 YP-15A
エアを分岐させるのにおすすめ
水槽の本数、つまりエアがどれくらいの本数必要かによって変わってきますが、分岐のたくさんある連結コックが便利です。
シュリンプ用のソイル
ソイルはレッドビーシュリンプを爆殖したいなら必須のアイテムです。シュリンプに合ったソイルを使うことで稚えびの生存率及び生育が違ってきます。urushiはソイルは2層にして使っていて、粒の大きさがノーマルサイズのものと、パウダータイプのものを組み合わせています。
- ノーマルサイズ:クレアパーフェクトソイル or パワーハウスボトムFソイル
- パウダー:メイキングミネラルソイル or 黒ブルソイル
ノーマルサイズのソイル(下層)
下層のノーマルサイズのソイルには濾過バクテリアの住処として、さらに水質の安定としてステラパーフェクトソイルもしくはパワーハウスボトムF
ソイルのどちらかを使っています。
欠品やロットごとに少し変わる手応えで、どちらを使うか変えてる感じです。
パウダーサイズのソイル(上層)
アマゾニア(アマパウ)が入手困難になってしまったので、今はメイキングミネラルソイル or 黒ブルソイルのパウダーサイズを利用しています。
これらも欠品やロットごとの感触によって、どちらを使うか決めたりしています。
バクテリア剤(微生物の餌)
レッドビーシュリンプ水槽の立ち上げ時に使って欲しいのが、バクテリアそのものというアイテムではなく、バクテリアなどの微生物の餌になる用品です。
urushiはビーマックスかアルティメットバクターなどを使っています。
水を張ってエビを入れる前に空で水を回している期間に、こういったものを入れておくことと、最初は浮いていてそのうち沈んで、モヤやカビのように見えるもの(微生物の集まりです)が周りを囲んだりしながら、いつの間にか分解されています。バクテリアなど微生物がしっかり働いていないと、ずっと沈んだままになります。微生物の餌になると同時に、この分解されていく過程も水槽立ち上がりの指標に使えます。
レッドビーシュリンプが元気に殖える水槽は、目で見える大きさならケンミジンコなどの微生物が盛んに増えています。
稚えびの餌にもなるからめちゃくちゃ便利です。
水質検査試薬
レッドビーシュリンプ水槽が立ち上がったかどうかは、水槽の状態の目視とともに必須なのが水質チェックのための試薬です。
『アンモニア・亜硝酸・硝酸塩』この3つの計測は必ず行った方が良いです。phや伝導率のチェックなどは、ソイルがある程度コントロールしてくれるので、もう少し飼育に慣れてからでも大丈夫。アンモニア・亜硝酸・硝酸塩だけは、シュリンプの毒になる物質なのですぐに死に結びつくので確認が必要なのです。
urushiは本業の研究所でもチューブ式を使っています。
水槽の数が少ない場合はバイコムがアンモニア・亜硝酸・硝酸のセットで出しているので、これが便利。あとで説明する共立理化学のものと同等品で、使い方も同じです。
urushiが在籍していた研究所の飼育水槽でも、水質検査の試薬として採用している共立科学研究所のパックテスト。信頼度と作業性がバツグン。水槽が多くたくさん検水するなら、これが便利。ちょっと高いけど1度購入すると随分持ちます。
アンモニア(NH4)
亜硝酸(NO2)
硝酸塩(NO3)
水温計
レッドビーシュリンプは低温には割と強いですが、高温には弱くすぐに弱ってしまいます。水温は28°以下に保つ必要があり水温計は必須です。
シュリンプ飼育は高水温や水温の急変に注意しよう。
水温計はデジタルが一番、シュリンプは水温に敏感なのですぐに異変が気付けるデジタル式は便利です。さらに水槽内で割れるリスクもないので安心して使えます。
urushiは水温の日内変動が気になるので、最高水温と最低水温の記録が確認できる日本動物薬品のマルチ水温計が好きで使っています。
アクアリウム用浄水器
レッドビーシュリンプに使う水は、添加剤を除いて極力薬品を入れない方が間違い無いです。ですので、カルキ抜きとかは基本使用しません。
そうなると、水槽を1本水作りのために用意して汲み置きの水を大量に用意するか、アクアリウム用の浄水器を使うことになります。マーフィードが浄水器メーカーとして有名で、シュリンプ用があるのでこれが使いやすいですよ。
やっぱり、マーフィードの浄水器がおすすめです。
urushiは転勤を何度かしているのですが、どうしてもマンションや家屋の水道配管が古い場合や、夏場の水質が悪くなる地域ではスタンダード型の浄水器の機能では飼育が上手くいかず、浸透膜でより高度な浄水を行ってくれるエキスパートフレッシュを使っていました。
元水の状態によってはコレを使うのもあり
シュリンプ用ネット
レッドビーシュリンプを導入する際に掬うのにシュリンプ用のネットは必須です。後々、選別でもリセットでも大活躍するシュリンプ用のネット、いろんなブリーダーさんからもリリースされているので好きなモデルを使えばいいかと思います。
urushiはローキーズさんのair series BLを使っていて、軽くてえびが掬いやすい構造なのはもちろん、柄の部分が木製なので誤って水中に落としても沈んでしまわず便利です。
水槽ライト
水槽用のライトも水草を綺麗に育てて、水槽の中のレッドビーシュリンプを観察するのに重要なアイテムです。太陽光だと苔の発生がひどく、無移送の水がグリーンウォータになってしまうこともあります。
LEDライトは省エネで水草もちゃんと育ちます。LED照明をスイッチボットで管理することで、水草育成に必要な時間照射でき、シュリンプにとって自然で適切な明暗を作ってあげることが出来ます。
LEDライトは赤と青のチップが入っているものを愛用しています。
真っ白なチップだけのLEDもありますが、urushiはなるべくLEDの赤と青のチップも搭載し光のスペクトラムが広いものを使うようにしています。
レッドビーシュリンプ水槽に入れておきたい水草
urushiは水草をレッドビーシュリンプ水槽に入れて管理することが好きです。水草水槽とは言いませんが、レイアウトも大事にしています。
レッドビーシュリンプ水槽によく用いられるのはアマゾンフロッグピッドやマツモなど、成長の早い水草です。成長が早いので、水中の余分な栄養を使ってくれる利点があります。
urushiは水草が好きなので、いろいろ使って来ましたが下記の条件に合う種類をずっと継代して導入しています。
- エビにとって無毒
- CO2の添加が不要
- 肥料が必要ない
- 成長が緩やか
- 大量の光を必要としない
- 流木や溶岩石に活着する(リセット時に楽)
水草についてはレッドビーシュリンプ水槽におすすめの水草に詳しく書いています。
レッドビーシュリンプ水槽立ち上げのコツ
最後にレッドビーシュリンプ水槽の立ち上げのコツです!
- 立ち上がりをじっくり待とう!
- レッドビーシュリンプを焦って導入しない
- ポツポツ死んでしまう水槽に新しいエビと追加しない
- 水温管理をしっかり行おう
- おすすめはレッドビーシュリンプだけの水槽
一つずつ解説します。
立ち上がりをじっくり待とう!
レッドビーシュリンプを飼い始める時に一番失敗しやすい原因は、『水槽が立ち上がっていないのにシュリンプを導入しちゃう』ほぼコレ!
何にも無い水槽にバクテリアが発生して、そのバクテリアがソイルから溶出するアンモニアなど有害な物質を無害なものへとだんだん変えてくれます。やっぱり、バクテリアがしっかり働ける環境ができるには時間がかかります。
レッドビーシュリンプを焦って導入しない
水が綺麗な透明でも、アンモニアが高濃度ということもよくあります。2ヶ月ほどはシュリンプを導入せずに水を回し、水質チェックしてからレッドビーシュリンプをお迎えしましょう。
大事なシュリンプちゃんなので、焦りは禁物です。
ポツポツ死んでしまう水槽に新しいエビと追加しない
レッドビーシュリンプ水槽は立ち上がっているはず!と思い込んで、最初に導入したレッドビーシュリンプがポツポツと死んでしまっているのに、新しいエビを追加するのはNGです。
シュリンプがだんだん死んでしまう水槽は、バクテリアの働きが不全だったり、よくない床状態だったり水中の酸素濃度が低かったり、水温に問題があったり…。とあげればキリがないのですが、何かしらトラブルを抱えています。
2.5センチを超える大型の、もう寿命を迎えるレッドビーシュリンプばかり導入していたら話は違いますが。そんなケースは少ないでしょう。
トラブルを抱えている水槽に、新しくシュリンプを導入しても先に導入された個体から落ちていき、最後の1匹までいなくなってしまします。シュリンプが死んでいく水槽に新規個体の導入はやめておきましょう。
焦ってエビを増やしても、徐々にポツポツと死んでしまいます。
水質と水温管理をしっかり行おう
トラブルを抱えている水槽の発見にもつながるので、レッドビーシュリンプの水槽の水質と水温管理はしっかり行いましょう。
立ち上げの水質検査のところでも書きましたが、アンモニア・亜硝酸・硝酸塩の計測は必須です。これらかシュリンプにとって害があるため水槽内にどれくらい存在するか?は非常に大事な指標です。ちなみに、アンモニアと亜硝酸は検出以下でなくてはいけません。硝酸塩は濃すぎなければOKです。
また、レッドビーシュリンプはじめエビは、高水温に非常に弱いです。高くても28°以下になるようにし、1日の中の水温変化も急激にならないようにしてあげましょう。
繁殖狙うならレッドビーシュリンプだけの水槽
レッドビーシュリンプを飼育していると『稚えびを見たいな。殖やしたいな。』と思うようになると思います。レッドビーシュリンプを繁殖させるなら、単独飼育です。魚などと一緒に飼育する水槽で、レッドビーシュリンプが殖えることはまずないです。
タンクメイトは石巻買など大人しい貝くらいです。
レッドビーシュリンプを繁殖させ、選別し自分だけのレッドビーシュリンプを目指すなら、レッドビーシュリンプだけの水槽にしましょう。それでも水草を入れ、レッドビーシュリンプが殖えれば実に見応えのあるワクワクする水槽になります。
良い情報やご質問あればどうぞ!