レッドビーシュリンプを飼育する楽しみは、やっぱり繁殖させて殖やすことと言ってよいと思います。
ただ注意したいのは、市場に出回るレッドビーシュリンプはオスとメスで比率が違っていることが多いです。圧倒的に販売されているレッドビーシュリンプはオスの方が多いことを知っておきましょう。
メスが多い水槽の方が、効率的に稚えびを増やせるので貴重なのです。
水槽の中のビーシュリンプの雌雄のバランスを確認できるように、この記事ではオスとメスの見分け方をご紹介します。
ビーシュリンプのオスの見分け方
まずはレッドビーシュリンプのオスの個体の見分け方をじっくり解説します。
ビーシュリンプのオスの特徴
- 第一触覚(上部2本)がメスよりも長い
- 頭部は平らで丸みが少ない
- 腹部は細くスマート
レッドビーシュリンプのオスの体形は、メスと比べると全体的に細くスマートです。
レッドビーシュリンプは触角が6本あります。長い2本ではなく、前方に突き出した触角4本を第一触覚と呼びます。第一触覚の上に向かって生えている2本の触角がオスはメスよりも長いです。
レッドビーシュリンプのオスの腹部はスマートで、体高がメスよりも低いく、頭部もメスに比べると平らで丸みがありません。
また、メスが脱皮した際に起こる「抱卵の舞」で、腹部にある腹肢を動かして水槽内を活発に泳ぐのはオス(成熟した個体)です。
オスの個体はスマートで活発に泳ぐイメージがあります。
ビーシュリンプのメスの見分け方
メスのビーシュリンプの特徴を見てみましょう。
ビーシュリンプのメスの特徴
- 第一触覚(上部2本)がオスよりも短い
- 頭部は丸みを帯びて大きい
- 腹部は高さがある
レッドビーシュリンプのメスの体型は、全体的に丸い印象を受けます。
第一触覚(上部)はオスよりもメスの方が短いです。
頭部には卵巣がある関係で成熟すると、大きく丸みを持ちます。メスは卵を腹部の腹肢で抱えるので、抱卵しやすいように腹部の高さもオスよりも高くなっています。
ちなみに、抱卵したことがあるメスに比べると、まだ抱卵をしたことがないメスは腹部の高さ(腹の巻き)は低くなっています。
一度も抱卵していないメスは、オスに少し似た体型なので注意
ビーシュリンプのオスとメスの比較
後ろのメスにピントが合っていますが、ビーシュリンプのオスとメスが並ぶと雌雄差がよく分かります。
レッドビーシュリンプのオスとメスを見分けるには、オスとメスが水槽内に居て見比べるのが一番です。
最初はよく分からないかもしれませんが、よく観察していると見わけが付くようになってきます。
稚エビの時はオスメスの見分けがつかない
レッドビーシュリンプのオスメスが見分けられるようになってくるのは、大体1.5㎝くらいになってからです。
1.5㎝までくらいの稚エビや若えびでは、オスの特徴もメスの特徴もハッキリまだ現れません。水槽内の水温にもよりますが、2〜3ヶ月程度で見分けがつくくらい成長します。ただ、早熟は早死にする個体に多くあまりよくないのでじっくり成長を待ってあげるのも大事です。
レッドビーシュリンプのメスとオスがバランスよくいる水槽は、環境さえ良ければメスは自然に抱卵します。
ビーシュリンプ|オスメスの見分け方 まとめ
この記事では「ビーシュリンプ|オスメスの見分け方」について書きました。
レッドビーシュリンプのオスとメスを見分けるのは、慣れてくるとすぐに見分けられるようになってきますが、慣れないと難しく感じると思います。
オスとメスの特徴の現れ方には若干ですが、個体差も存在します。
オスと思ってた個体がある日見ると抱卵したり!
近親交配が長く続くと頭でっかちな丸いエビになってきます。そうなるとオスなのにメスっぽい個体になったりもします。これは、健全な個体ではないのですが、オークションで販売されているエビでは時々見られます。掛け戻しや血の分散をしていない愛好家も多いので。
近親交配については、別の記事でまた詳しく解説します!
水槽の中にビーシュリンプのオスとメスがいることが確認できれば、状態さえ良ければ何もしなくても抱卵し稚エビが生まれてきます。
稚エビが育たないトラブルもありますが、それはまた別の問題です。
レッドビーシュリンプの稚エビについてはレッドビーシュリンプ 稚エビ|稚エビの餌や育て方について知ろう!に詳しく書いています。
ひとまず、水槽内のビーシュリンプのオスとメスの比率を確認してみましょう!
レッドビーシュリンプの繁殖はグレードを上げていくことにつながります。白い部分の濃いエビを作りたい!足まで色の乗った個体を目指したい!大きさを追求したい!飼育者の数だけ色んな理想のレッドビーシュリンプがあります。
グレードや似た系統のエビなどを紹介しています
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