レッドビーシュリンプの餌– ローテーション –

レッドビーシュリンプの餌は色々なものがあります。

urushiも今まで15年以上レッドビーシュリンプとシャドーシュリンプを飼っているので、色んな餌を与えてきました。その中でurushiが、ずっと与え続けているゴールデンローテーションを紹介しちゃいます

まずは使っているレッドビーシュリンプの餌について、その後にローテーションの組み方について書いています。

目次

レッドビーシュリンプの餌についての考え方

レッドビーシュリンプの餌は基本的には人工飼料を与えます。人工飼料は栄養などシュリンプのことを考えられて作られた専用のものをあげます。

餌を食べるレッドビーシュリンプ
餌を食べるレッドビーシュリンプ

さらにurushiはレッドビーシュリンプの餌には工夫をしていて、人工飼料だけに偏らないように全く違ったカテゴリの食べ物をローテーションで補助食として与えています。

人工飼料だけでも十分育ちますが、もう一歩踏み込んだレッドビーシュリンプのマニアックな飼育の考え方と思ってもらえればいいかなと。四六時中ツマツマしているレッドビーシュリンプは、栄養の吸収が上手じゃないので色んな食べ物を与えてやりたいと思っています。

urushi

ローテーションで4つの違ったカテゴリの餌を与える方法です。

4つのカテゴリとは、人工飼料・冷凍赤虫・自家製ホウレン草(ラディッシュの場合もあり)・酵素です。

4つのタイプの違う餌

  1. レッドビーシュリンプの人工飼料
  2. 冷凍赤虫
  3. 自家製の無農薬ホウレン草
  4. 酵素

基本の餌となる人工飼料

まず最初に抑えておきたいレッドビーシュリンプの餌は、人工飼料です。各ブリーダーさん達が試行錯誤して作り出したレッドビーシュリンプ専用の餌が販売されています。

さらにurushiは、人工飼料も1種類で固定するのではなく複数使うようにしています。

これもurushi個人的な考えなのですが、人工飼料も主原料や補助として含まれている成分など違っていたりするので、幅広く色々と摂取させたい思いがあります。

複数の人工飼料を与えることで、食わず嫌いの個体を減らすことができます。面白いのですが、レッドビーシュリンプはちょっとデリケートな部分があって、食べなれないものを食べる始めるのに時間がかかる個体もいます。

urushi

実際に使っている人工飼料についてご紹介します。

シラクラ えび玉シュリンプフード ソフトテイスト

ここからurushiが実際に使っている人工飼料についてご紹介します。

レッドビーシュリンプ用の人工飼料は、結構硬いモノが多いですよね。えび玉シュリンプフード ソフトテイストは水の中で短時間で膨らんで、柔らかくなるのが特徴です。

シラクラ えび玉ソフトテイスト
シラクラ えび玉ソフトテイスト

硬い餌だと稚エビが来ても、上手く食べられないのか離脱する個体が多いですが、この餌は大丈夫です。柔らかくなるのが速いので、最初に匂いにつられてやってきた稚エビもツマツマして食べることが出来ています。

えび玉ソフトテイストを食べているところ
えび玉ソフトテイストを食べているところ

あと、水に入れてから少し時間を置くと、ピンセットで簡単に細かく砕くことも出来ます。

とくに生まれて間もない5~10ミリ前後の稚エビが多い場合に、餌を細かくできるので食べられない個体を減らし給餌効果を上げることができます。

ちょっと崩してやると稚エビも食べやすい
ちょっと崩してやると稚エビも食べやすい
urushi

柔らかくなるので稚エビも食べやすそうです。

粒状の餌と違い大きな個体に持ち逃げされないので、色んなサイズがいる水槽にも向いています。

えび玉ソフトテイストの原材料
えび玉ソフトテイストの原材料
特徴●アルミパッケージでチャック付!
●良質の昆布を主原料に使用し、ミネラル更にアップ!
●稚エビにも行き届き、程よい硬さのソフトテイストタイプ!
原材料海草粉末・天然抽出ビタミン・ミネラルクロレラ・スピルリナ

紅蜂 レッドビーアンビシャス

レッドビーアンビシャスにはえび玉ソフトテイストに無い栄養素やミネラルを含んでいます。この餌を導入した理由は、フルボ酸と酵素が配合されていて、さらに明日葉が入っているからです。

urushi

超有名な紅蜂シュリンプさんの餌です。

エビ玉ソフトテイストに欠けているというよりも、より一層バランスよく栄養が吸収できるようにということです。

レッドビーアンビシャス
レッドビーアンビシャス

スティック状で好きな長さにポキっと折ることが出来るので、レッドビーシュリンプの数に応じて給餌の配分がしやすいと思います。

水の中ではパラパラと溶けていくタイプの餌なので、レッドビーシュリンプの数が少ないと残った餌が気になるかもしれません。稚エビがいる場合は砕けていってくれるので、食べられない弱い個体が出ずにすみます。

スティック状の餌で給餌量を調節しやすい
スティック状の餌で給餌量を調節しやすい

レッドビーアンビシャスはエビ玉ソフトテイストよりも香りが強いので、与えるとドンドン集まってきます。

しばらくすると水の中で餌が徐々に崩れていきます。大きなエビに独占されることなく、稚エビまで行きわたる点もGOODです。

レッドビーアンビシャスを食べる様子
レッドビーアンビシャスを食べる様子
特徴●フルボ酸と酵素の力での栄養の吸収率UPで成長促進が期待できる。
●明日葉は、健康食品としても注目されている野菜。ビタミンやミネラルをたくさん含んでいる
原材料フルボ酸、明日葉、ケール、昆布粉末、海藻粉末、鹿尾菜、ビール酵母、トルラ酵母、酵素、カルシウム、植物性原料各種

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Ebita Breed 上日の丸弁当 

人工飼料のローテーションに新しく取り入れているレッドビーシュリンプの餌、それがEbita Breedさんの上日の丸弁当

上日の丸弁当は、一般的な他のレッドビーシュリンプ用の餌には入っていない材料が色々使われているところに注目してほしいのですが、urushiが一番心惹かれたのはハエの幼虫が入っているポイントです。

上日の丸弁当
上日の丸弁当

ちょっと気持ち悪く感じるかもしれませんが、ちゃんと加工されたものが入っているので大丈夫です。

urushi

そのまま入ってるわけじゃないので安心してください。

実はハエ由来の餌を与えると、通常の餌よりも魚が4倍大きくなるといわれてます。栄養価の高さとバランスが絶妙で、動物性たんぱく質に加えて鉄・亜鉛・カルシウムなど多く含んでおり、スーパーフード(人間用の)としてオーストラリアのクイーンズ大学が注目しているほどなんです。

上日の丸弁当を与えた様子
上日の丸弁当を与えた様子
特徴●魚の研究によるとハエ由来の餌で4倍大きく成長
●良質なアミノ酸を多く含む
●鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウムなどミネラルも豊富
原材料海藻粉末・フィッシュミール・酵母・小麦グルテンミール・発酵植物性蛋白・大豆由来・クロレラ・イカ由来・炭酸カルシウム・SG5000(甲殻類専用サプリメント)

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がっつり動物質の冷凍赤虫

人工飼料にも動物系だったり植物系だったり、雑食性のレッドビーシュリンプを考慮して様々な原材料が使われています。

urushiにとって冷凍赤虫は欠かせないレッドビーシュリンプの餌です。

赤虫を与えることで、繁殖率が変わると言っていいほどです。やはり栄養価が高いので、エビ自体の活性化が進みます。

レッドビーシュリンプの稚エビも冷凍赤虫が大好き
レッドビーシュリンプの稚エビも冷凍赤虫が大好き

ただ質の悪い赤虫を与えると水の汚れが進みますし、また雑菌等の混入も考えられるので、urushiはキョーリンのエコクリン赤虫を与えます。

UV殺菌などの処理がされた赤虫を使った方が安心です。

この赤虫を小さなケースに入れ、そこへ飼育水を少し入れて溶かし、溶けた赤虫をピンセットで水槽の下の方へ置いてやります。

urushi

我先に!とレッドビーシュリンプが集まります。

特徴●病原菌を持ち込まないクリーンな赤虫。
●赤虫体内まで殺菌、安心して給餌できる。
●デリケートな赤虫の細胞を壊さないよう、超急速冷凍。
●栄養分の流出もなく、ほとんどの水を汚しません。
●触れることなく一つずつ取り出せる、給餌しやすく無駄がない。
エコクリン赤虫の特徴です

自家製 無農薬ほうれん草またはラディッシュ

冷凍赤虫が100%動物性のレッドビーシュリンプの餌だとしたら、自家製の無農薬ほうれん草やラディッシュは対極の100%植物性の餌となります。

urushi

もうここまでくれば、マニア中のマニアです!

レッドビーシュリンプのためにプチ菜園をするのです。とっても簡単で、使い古したソイルをプランターに入れ、種から育てます。排水が出た場合はそれもプランターに与えます。

レッドビーシュリンプのために無農薬で育てる
レッドビーシュリンプのために無農薬で育てる

ミネラルや酵素など、色んなエビにとって良い物質をほうれん草へ吸わせてエビに還元します。

立派な野菜を育てるのではなく、柔らかい新しい幼い葉が出たら摘み取る感じです。

スーパーなどのほうれん草は農薬の心配がありますので、与えません。

ラディッシュはほうれん草に比べると、とても育てやすいといえます。

よく茹でて小分けで冷凍保存できます
よく茹でて小分けで冷凍保存できます

ラディッシュのカブの部分を与えるのではなく、葉の部分をほうれん草同様に茹でて与えます。大きく育ちすぎる前に葉を収穫して与えると柔らかくなりやすいのでおすすめです。

ラディッシュの葉は、様々な栄養やミネラル分が含まれているのでレッドビーシュリンプも喜んで食べます。

ラディッシュもほうれん草も大好き
ラディッシュもほうれん草も大好き
urushi

もちろんそのまま大きく育てて、カブを食べることも可能です。

ラディッシュでおやつを作ってみよう!

酵素系の餌

売り切れの場合もあるので、酵素は下記の2種類のうちどちらかを使うようにしています。

錦えび PROSERIES 濃縮酵素

水槽のバクテリアを活性するのにも有効な、錦えび濃縮酵素ですが、じつはレッドビーシュリンプ(特に稚エビ)も好んで食べます。

赤虫が食べられないサイズの稚エビの蛋白源としても、とても優秀な餌になります。

この餌を稚エビの時に与えていると、歩留まりの向上がありました。以来、水槽立ち上げ時だけでなく、餌のローテーションにもこの酵素を入れています。

特徴●水槽環境及びシュリンプの健康管理を目的として造られた天然醗酵バクテリア。
●タンパク質を多く含む原料から作られており、シュリンプの抱卵率や生存率の強化が期待できる。

紅蜂 スーパーバクテリア Bee MAX

酵素については、濃縮酵素かBee MAXをurushiは利用しています。お店によって置いていなかったり、売り切れていたりする場合があるので、どちらかを使うようにしています。

スーパーバクテリア Bee MAXは、通常のBee MAXよりも酵素を含む割合が2倍となっています。稚エビの成長促進にもおすすめです。

スーパーバクテリア ビーマックス
スーパーバクテリア ビーマックス
特徴●従来のと比べ酵素が倍に配合。
●発育・脱皮・抱卵促進・稚えびの成長促進におススメです。

酵素についてもっと詳しく見てみる

稚エビの餌|倍速DOUBLE SPEED

番外編として粉餌で稚エビ用のに使っているもの。酵素の代わりに与えたりしています。

倍速DOUBLE SPEEDは超有名ショップのローキーズが出しているシリーズの一つです。稚エビの成長が促進され、稚エビの歩留まり(生存率)も格段に向上します!

稚えびの餌 倍速ダブルスピード
稚えびの餌 倍速ダブルスピード

また稚エビがたくさん水槽内にいる時は、水槽内の稚エビの餌となるイソブリアプランクトンなどが足りなくなるため、倍速DOUBLE SPEEDを与えてあげると稚エビの餓死が防げます

アダルトサイズのレッドビーシュリンプも喜んでツマツマし、バクテリアの活性にも貢献してくれるおすすめアイテムです。

特徴●シュリンプ育成に効果的なパウダー状の添加剤です。
●稚えびがいる水槽に添加することで成長速度を驚異的に早めます。

レッドビーシュリンプの餌のローテーション

urushiが与えているレッドビーシュリンプの与えている餌の種類をご紹介したところで、今度はその餌をどんなローテションで与えているかをご紹介します。

urushi

urushiは1日に2回与えています。

1日に2回与えています

パターン1: 朝:人工飼料 夜:赤虫+酵素

パターン2: 朝:人工飼料 夜:ほうれん草

パターン1と2を、だいたい交互に与えています。

与える量は、与えすぎず食べきる量が目安ですが、大切なのは少なすぎないこと!

レッドビーシュリンプをはじめ甲殻類は、餌不足でも外見上は分かりません。殻の中で痩せていく、身が小さくなっていきます。

温泉などでカニを食べた時に、身が大きいのと小さいのがあると思います。小さいのは餌が少なかった(餌が少ない時期に水揚げされた)個体なんです。

餌は余れば取り出せばいいので、少なすぎには注意してあげてください。

レッドビーシュリンプの餌| まとめ

この記事では「レッドビーシュリンプの餌|おすすめ4種類」について書きました。

urushiは、基本的に➀人工飼料、②酵素系飼料、③赤虫、④自家製ほうれん草(ラディッシュ)をローテーションで与えています。

ローテーションで種類の違う餌を与えることで、食い付きも良く、さらに栄養バランス面も格段に向上します。人工飼料を主食として、その他を補助食といった位置づけです。

レッドビーシュリンプでよくあるのは、餌が少ないことです。水槽内の餌になるものは限りがあります。レッドビーシュリンプの数が多ければそれだけ餌も足りなくなります。

餌が食べ残されたなら取り除けばよいだけなので、餌不足にならないように与えるようにしましょう。レッドビーシュリンプの人工飼料は、観賞魚の飼料などに比べると、水を汚しにくく作られているので、与え過ぎたら取り除けばOKです。

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