レッドビーシュリンプの水槽サイズとレイアウト|最低2本必要!?

レッドビーシュリンプを飼育するための水槽は、熱帯魚を飼育する感覚とは違う部分があります。

一番大きな違いは、レッドビーシュリンプの飼育では数ヶ月単位~長くても1年ほどで必ず水槽をリセットしなければいけないという点です。

また、普通に飼育している熱帯魚を飼育するような飼い方では、レッドビーシュリンプは思うように繁殖しないことも多いです。レッドビーシュリンプを繁殖させ、選別して好みのタイプを作り出したいのなら、水槽選びから違ってきます。

urushi

レッドビーシュリンプは熱帯魚とは少し違う水槽セットで飼育します。

ここでは、レッドビーシュリンプを飼育して繁殖に挑戦する場合の水槽選びやレイアウト、水槽の本数などについて説明します。

水槽やアイテム類を買い揃えたりする前に、心の準備編として読んでもらえると嬉しいです。

レッドビーシュリンプの水槽の立ち上げ作業(実践編)はレッドビーシュリンプ水槽の立ち上げ方法|エビ導入までに詳しく書いています。

目次

レッドビーシュリンプ水槽のサイズ

まずどんな大きさの水槽を用意すれば良いのか?レッドビーシュリンプの飼育が安定して行える水槽のサイズをご紹介します。レッドビーシュリンプはなかなか繊細な生き物で雑に扱ったり、水質が安定しなかったりするとすぐに死んでしまいます。

プチブリーダーをしていたurushiですが、最初はレッドビーシュリンプの飼育と繁殖に苦労した思い出があります。

urushi

最初は熱帯魚感覚でレッドビーシュリンプを飼育して失敗しました。

ここでは、初心者さんでもレッドビーシュリンプの飼育の失敗が少ない丁寧な飼育ができるヒントをご紹介します。

水槽サイズは30㎝キューブ以上

レッドビーシュリンプ用の水槽選び
レッドビーシュリンプ用の水槽選び

レッドビーシュリンプ用の水槽は、30㎝キューブ水槽以上のサイズがおすすめです。とくにレッドビーシュリンプの飼育に慣れていない初心者さんの場合、水槽の水量は多い方が良いです。

urushi

水量がある程度あった方が水槽内の環境が安定します。

レッドビーシュリンプは水質に馴染めば、かなり広い範囲の値(pHや硬度や水温、硝酸塩の数値やバクテリアの状態など。)でも元気に過ごすことができます。ただし、水質の急変にはとても弱い一面があります。

小型水槽は水量が少ないので水質を安定させるのが難しく、レッドビーシュリンプの飼育難易度が上がります

小型水槽はバクテリアの住処である、ろ過層やソイルの面積が小さくバクテリアの数も不安定です。さらに外気に水温が左右されやすく、水量が少ないので数値的な変動も起こりやすくなります。結果、小さな水槽内の環境は、ビーシュリンプにとってはジェットコースターのように変動し、体力を奪われ最悪の場合は死んでしまいます

大きな水槽の設置が難しい場合でも、少なくとも30㎝キューブ水槽の使用を推奨します。

水槽サイズと水量

  • 30㎝キューブ(30×30×30):25リットル
  • 45㎝(45×30×30):35リットル
  • 45㎝キューブ(45×45×45):80リットル
  • 60㎝(60×30×36):57リットル
  • 90㎝(90×45×45):150リットル

30㎝のノーマル水槽は水量が17リットルほどととても少ないので、慣れないうちは避けた方が良いと思います。

urushi

25リットル以上の水量がある水槽がおすすめです。

30㎝キューブ水槽以上の大きさの水槽を選ぼう

urushi

urushiは主に45㎝規格水槽を縦置きに使っています。

水槽が大きすぎるとリセットが大変

90㎝や120㎝などの大きな水槽でレッドビーシュリンプを飼育すると、過密になりにくく広々と泳ぐので伸び伸び育ち成長も良く、個体も大きく育ちます。さらに水量があるので水質も安定し、レッドビーシュリンプにとってとても良い環境だと言えます。

一方で、ビーシュリンプを飼育は数ヶ月~1年程度で、ソイルを入れ替えるリセットが必須となるので、リセット時の労力がとてもかかります

urushiも90㎝水槽でレッドビーシュリンプの飼育をしていた時期がありましたが、リセットがとても大変だったので90㎝水槽は使わなくなりました。調子が上がらない水槽の場合にはリセットが一番効果的なのですが、90㎝水槽が数本あると頻繁なリセットは地獄です。

urushi

90㎝水槽は引っ越しと同時に、使わなくなりました。

小さな水槽よりは、大きな水槽の方が断然おすすめです。ただし、リセットの時がとても大変なので体力と家の床の強度と相談が必要です。

大きな水槽はレッドビーシュリンプにすごく良い。でもリセットが大変です。

アクリル水槽かガラス水槽か

ずっと昔にアクリル水槽はレッドビーシュリンプに良くない(ボンドが良くないとか、アクリル自体が良くないとか…)という情報がありましたが、アクリル水槽でもガラス水槽でもどちらでも大丈夫です。

漆えびの水槽例
漆えびの水槽例

urushiは何度か特注でお願いして水槽を作ってもらい、新品と交換もしながら15年以上アクリル水槽を使っています。

阪神淡路大震災を子供の時に経験したので地震が恐ろしくて、なるべくガラス水槽は使っていません。転勤した関東でも震災の後の余震を経験していたのですが、持って行っていたアクリル水槽で良かったと思っていました。

学生の頃は120㎝などで大型魚を飼っており、個人的にはガラス水槽は割れるリスクが怖いので、アクリル水槽の方が好きです。

アクリル水槽でもガラス水槽でもOK

レッドビーシュリンプ水槽の数|最低2本必要

レッドビーシュリンプの飼育では、最低水槽が2本必要です。

レッドビーシュリンプは2本以上の水槽が必要
レッドビーシュリンプは2本以上の水槽が必要

レッドビーシュリンプの飼育にはソイルを使います。ソイルは数ヶ月~1年程度で交換する必要があります。ソイルの交換をしないとレッドビーシュリンプの稚エビがまず生き残らなくなり、そのうち親も死んですべていなくなってしまいます。

urushi

一気にポツポツ死んでいくので、崩壊とも呼ばれています。

ソイルを交換するには、水槽をリセットすることになります。リセットして水槽が立ち上がるまでの期間は、使うソイルによって変わりますが、吸着系ソイルで数日~栄養系だと長いと3ヶ月程度必要になります。

当然、リセットして立ち上げをしている間、レッドビーシュリンプは違う水槽で飼育することになります。

もしも今、水槽が1本しかない場合、早急にもう1本用意することをおすすめします。レッドビーシュリンプの水槽がいつ調子を崩しても避難できるように、予備水槽を立ち上げておきます。

ソイルのリセットがあるため、水槽は最低2本必要

予備水槽は時期をずらして立ち上げておくことで、リセットの時期もずれるの常に絶好調の状態の水槽へレッドビーシュリンプを移動できます。さらに水槽が3本以上になると、グレードによって選別できるようになります。

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水槽が3本になればレッドビーシュリンプを選別できるようになります。

レッドビーシュリンプ水槽のレイアウト

レッドビーシュリンプの水槽は繁殖させたいか、鑑賞だけできれば十分なのかでレイアウトが変わります。

urushiは昔からレッドビーシュリンプの繁殖も楽しみながら、鑑賞価値も大事にしています。なので、水草を割とレッドビーシュリンプ水槽にたくさん入れる飼育スタイルです。

urushi

水草とエアの中で元気にしているエビを見るのが好きです。

レッドビーシュリンプを殖やしたい場合

レッドビーシュリンプ水槽のレイアウト
レッドビーシュリンプ水槽のレイアウト

リセット以外の時に、なるべくレッドビーシュリンプが入った水槽をいじらずに済むレイアウトが良いです。

具体的に言うと、水草ならトリミングの必要が少ないものです。さらに、リセット時に作業がスムーズにできるように、ソイルに植える水草よりも流木や溶岩石などに活着する水草が良いです。

水草がぎっしり配置されたレイアウト水槽よりも、選別しやすいように空間が広いレイアウトがオススメです。

urushi

urushiは水草が好きなので、多く入れています。

ブリーダーさんは、ソイルとウィローモスだけという水槽の方も多いです。しかし初心者さんの場合は、水草を多めに入れて流木を配置した水槽の方が、水質の安定してビーシュリンプが飼育しやすいと思います。

  • トリミングが必要な水草を入れない
  • レイアウトは選別しやすいようにシンプルに
  • 水草や流木を入れた方が水質が安定しやすい

レッドビーシュリンプ水槽に使っている水草についてはレッドビーシュリンプ水槽におすすめの水草と選ぶポイントに詳しく書いているだ参考にしてみてください。

鑑賞だけでも注意したいポイント

水草を大量に使ったレイアウト水槽でレッドビーシュリンプを飼育すると、とても鑑賞価値が高い水槽になります。

ただ注意したいのが、レッドビーシュリンプは酸欠に弱いということです。CO2を添加している場合、レッドビーシュリンプが酸欠で死んでしまうリスクもあります。とくに夜間は水草からの酸素補給も止まりますし、エアレーションを追加するなど注意が必要です。

urushi

ヤマトヌマエビが生きててもレッドビーシュリンプは死んでしまうことも。

初心者さんの場合、CO2が必要でない水槽(水草の量や種類)でもCO2を添加していることが多いので、慢性的に酸素不足の水槽になっている場合があります。そのような水槽では、レッドビーシュリンプは飼育できません。

レッドビーシュリンプを導入するなら、CO2の添加には注意が必要。

レッドビーシュリンプが酸欠に弱いことについて書いています

レッドビーシュリンプの水槽|水槽の選び方やレイアウト方法 まとめ

この記事では「ビーシュリンプの水槽|水槽の選び方やレイアウト方法」について書きました。

urushi

レッドビーシュリンプ水槽を用意する前のポイント!

レッドビーシュリンプ水槽のポイント

  1. 水槽サイズは30㎝キューブ水槽より大きなもの
  2. 水槽の数は最低2本
  3. アクリル水槽でもガラス水槽でもOK
  4. リセットしやすいレイアウトが良い
  5. 鑑賞目的でもCO2の添加には注意

水槽が小さすぎると水量が少ないので水質が安定しにくく、水質の変化に弱いレッドビーシュリンプの飼育難易度が上がってしまいます。30㎝キューブ水槽以上の大きさがある水槽がおすすめです。

また、レッドビーシュリンプ水槽は数ヶ月〜1年程度でリセットが必要となります。リセットは水槽をイチから立ち上げることになるため、レッドビーシュリンプの引越し先となる2本目の水槽が必須です。レッドビーシュリンプの飼育には2本以上の水槽が必要となることを知っておいてください。

レッドビーシュリンプの繁殖を狙うならCO2の添加は無しで、さらにリセットも考慮したレイアウトが扱いやすいです。

専用記事ではもっと詳しく書いています

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