スポンジフィルターの改造のテクニックの話です。エアレーションの効果を高め、さらに音を静かにする静音効果もあります。
エアで稼働するスポンジフィルターはろ過能力はめちゃ高いのですが、そのまま使うとボコボコと大きなエアの音がうるさいです。
しかしスポンジフィルターを改造をすることで、音がうるさいというデメリットを解決し、さらにエアレーションの効果を上げることができます!
スポンジフィルターの改造方法を詳しくご紹介します
この記事では「スポンジフィルター改造|エアストーン設置で静音&エアレーション強化!」について書いていきます。
大型スポンジフィルターはシュリンプ飼育に良い
スポンジフィルターはレッドビーシュリンプには相性の良いスポンジフィルターで、オーバースペックのものをエアレーションを強めで使うのがコツです。
urushiはテトラのフィルターを長い間使っていましたが、このフィルターも徐々に導入しています。『信友』というメーカーのスポンジフィルターで、一番大きなモデルで種類はXY-2813です。
信友はLSSのフィルターを作っているので、実質同じものです。
LSSのフィルターで言うとLS-100Sになります。Amazonのサイトを見れば、日本の代理店の違いで何個か種類(違う名前)がありますが、このモデルは信友が作っているのがほとんどですね。
スポンジフィルターのデメリット!ゴボゴボうるさい
信友のフィルターはキメ細かくレッドビーシュリンプに向いているのですが、エアリフトの仕組みがイマイチで…。弱点と言っていいと思います。エアストーンが入っていないためエアが大きく『ゴボッ!ゴボッ!』とうるさいのです。
テトラのブリラントフィルターの調子が悪く、細かい泡が上手く出ないときがあるのですが、その時のようなゴボゴボ音です。いや、それ以上かな。
信友のスポンジフィルターによく似た、懐古堂というメーカーが出しているスポンジフィルターがあります。
懐古堂のフィルターは金魚に合っていてスポンジの目が粗く、金魚のような大きな魚の糞の処理に優れています。ちょっとエビにはフィルターの目が粗いんです。
懐古堂の優れている点は、スポンジフィルター内にエアストーンが設置してあり、細かい泡が出る仕組みとな行っています。そしてエアが細かいので静かなんです。
信友のスポンジフィルター(LSS)改造
大型スポンジフィルターのデメリットであるボコボコうるさい音の対策と、エアレーション強化のためのスポンジフィルターの改造方法を詳しく説明します。
実施する場合は、ケガに十分注意して自己責任でお願いします。1つ10分程度で完成しますよ。urushiが使うのは信友の大型スポンジフィルターXY-2813です。つまりLSSのフィルターで言うとLS-100Sになります。
urushi流のスポンジフィルター改造方法をご紹介します。
スポンジフィルター改造で準備する物
スポンジフィルターの改造で使うものは以下の通りです。
改造のために準備するもの
- 小型ニッパー(カッターナイフでも可)
- エアストーン
- エアチューブ
- 棒やすり(必要に応じて)
今回は青色で加工が見やすいということもあり、手持ちのテトラのエアストーンを使いましたが、普段は細かい泡を作りたいのでいぶきのエアストーンの直径10㎜のものを利用することが多いです。
細かい泡が欲しいのでいぶきのストーンをよく使っています。
usushiがよく使うエアストーン
使ったのはコレ。1本あると色んなDIYに利用できて便利です。
信友のスポンジフィルター(LSS)改造手順
スポンジフィルターにエアストーンを設置する改造方法を詳しくみていきましょう!
スポンジフィルターのパーツをバラす
パーツをばらす箱を開けるとこのような形でスポンジフィルターが入っています。
全てのパーツを1つずつに分解。力を込めて引っ張ると外れます。
ツメが硬い個体もあるので、外す時ケガに注意してください。
ストレーナの内部をカットする
ストレーナの部分はこのような作りになっています。
ストレーナは2つ繋げて使う仕様ですが、そのうちの1つだけ中身をニッパーでカットして取り出します。
中の部分をくり抜いたら右側のようになります。左側は工作しないでそのまま使うので切らないでください。
注意)取り出した中身の棒の部分はあとで使うので捨てないでください。
スポンジフィルターの台座の加工
スポンジフィルターの台座の内部もニッパーでカットして取り出します。この時にスポンジフィルター上部のパーツと間違えないように注意してください。中身は廃棄でOKです。
スポンジ下部分の台座内部をカット。上部パーツと間違えないように注意。
ストレーナの棒の部分の加工
ストレーナ内部からカットして取り出した部分の余分なところをニッパーでカット。さらに、中身の棒をくり抜いていない方のストレーナに力を入れて差し込み、5ミリくらい先が出る程度の中さでカットします。
エアストーンの取り付け
先ほど5ミリくらい出るように取り付けた棒の部分に、エアチューブを利用してエアストーンを取り付けます。このエアチューブの長さでスポンジフィルター内のエアストーンの位置を多少調整できます。
くり抜いたストレーナ取り付け
中身をくり抜いた方のストレーナをエアストーン側に取り付けます。こんな感じで少しストレーナからストーンが出ているのがベストです。
青いエアストーンを使ったのでわかりやすいと思います。
台座をストレーナに取り付ける
くり抜いた台座をストレーナにセットします。
台座を取り付けたストレーナにスポンジをセット。下から見るとこんな感じに仕上がっています。
エアストーンが台座より飛び出している場合は加工を。
バラしたパーツを組み立てて完成
上部パーツをストレーナに取り付け、脚の重しをつければ完成。
1個あたり5分程度で改造できます。
騒音解消とエアレーション強化成功
スポンジフィルターの静音とエアレーション強化に成功。
水面を見ていただければわかると思いますが、エアを強めにしてもゴボゴボと言わず静かになりました。さらに出てくる気泡が小さくなりエアレーションの効果もUPです。
今回は見やすいようにテトラのエアストーンで製作しましたが、いぶきのストーンを使うとさらに静音になりエアも綺麗でおすすめです。
ちょっとでもわかりやすいかなと、作業の流れを動画にしています。(といっても、ただ撮っただけで説明等ありません…。)
スポンジフィルター改造|エアストーン設置で静音&エアレーション強化!まとめ
この記事では「スポンジフィルター改造|エアストーン設置で静音&エアレーション強化!」について書きました。
信友はLSSのフィルターを作っているので実質同じものです。信友のスポンジフィルターXY-2813は、LSSのフィルターで言うとLS-100Sに該当します。大差ないので好きなメーカーのものを使えばいいかなと。urushiはAmazonでちょっと安かった信友を今回改造しました。
このスポンジフィルター大きいのでろ過能力はとても良いのでお気に入り!でも、そのまま使うとボコボコとエアの音がけっこううるさいです。そこでスポンジフィルターを改造してエアストーンを組み込んでやることで音を静かにして、さらにエアレーションの効果を強化しました。
DIYでスポンジフィルターの改造にチャレンジしてください。
良い情報やご質問あればどうぞ!