レッドビーシュリンプの水合わせ法|漆えび流

レッドビーシュリンプの水合わせ法|漆えび流

今回はレッドビーシュリンプの水合わせについてご説明します。

どちらかというと、今回は初心者さん向けの記事になりますので、玄人さんは読み飛ばしてくださいね。

熱帯魚よりも導入時は注意が必要なレッドビーシュリンプ。初心者の方は、水合わせを失敗してレッドビーシュリンプを死なせてしまうことも多いんです。

丁寧な水合わせを行って、導入初期のレッドビーシュリンプが死んでしまうリスクを防ぎましょう!

urushi

urushi流のレッドビーシュリンプの水合わせを紹介します。

ここでは「漆えび流:レッドビーシュリンプの水合わせ法」について書いていきます。

目次

レッドビーシュリンプの水合わせで使うアイテム

レッドビーシュリンプの水合わせで用意するものは4つです。

レッドビーシュリンプ水合わせで必要なもの

  • エアチューブ
  • 一方コック
  • バケツ(なるべく10L以上の大きなもの)
  • シュリンプ用の網
水合わせで使うもの
水合わせで使うもの

一方コックとは?

一方コックは、本来はエアチューブに付けてエアの流量を調整するコックで、二股とかになっていないもの。

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二股に分岐するタイプでも水合わせは可能です。

一方コック
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シュリンプ専用の網

レッドビーシュリンプを傷付けずに水槽に導入するには、シュリンプ専用の網(ネット)を使うのが一番効率が良く安全です。

urushi

網目が細かくエビが傷付かず、掬い易いです。

リセット時や選別時など、レッドビーシュリンプの水槽の移動時には欠かせないアイテムなので、必ず1本はシュリンプ専用ネットを準備しましょう。

urushiが使っているネット

シュリンプ専用のネットを使う
シュリンプ専用のネットを使う
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レッドビーシュリンプの水合わせの手順

レッドビーシュリンプの水合わせの手順は3つです。

水合わせの手順

  1. 水温を合わせる
  2. 水質を合わせる
  3. レッドビーシュリンプのみ移動する

なぜ水合わせが必要かというと、レッドビーシュリンプは熱帯魚などに比べると水温や水質の急変に弱くすぐに弱ってしまうからです。最悪の場合、急変のショックにより導入した次の日から、ポロポロと1匹ずつ死んでしまうこともあります。

urushi

時間をかけてじっくり水合わせしてあげましょう。

水温を合わせる

まず最初に実施するのが、水温を合わせる作業です。レッドビーシュリンプが入った袋と導入する水槽の水温を同じにしてあげます。

レッドビーシュリンプの水合わせ
レッドビーシュリンプの水合わせ

レッドビーシュリンプを購入した場合、ビニール袋内の水温と導入したい水温の差が大きいことも多いです。

とくに、遠方より発送してもらい入手した時などは、保冷材やカイロでエビが死なないようにされているものの、水槽との温度差は数℃あります。

熱帯魚を購入した時と同じように、まずはエビの入った袋を水槽内に浮かべましょう。だいたい30分~1時間ほど浮かべたら、次の手順にうつります。

時間は冬場と夏場は長めに。さらに袋を触って大体の温度を確認し、水槽の水と違っている場合は長めにしています。

urushi

まずは、袋を水槽に浮かべて温度を合わせよう!

水質を合わせる

熱帯魚の場合は『ビニール袋に少しずつ水槽の水をカップなどで汲んで入れたり』といった方法があります。それだとレッドビーシュリンプの場合は、水質の差に適応できずショックで数日後に死んでしまうことも。レッドビーシュリンプではもっと安全で慎重な水合わせを行います。

レッドビーシュリンプは水をエラや体表(これは脱皮時)から、体の中に取り込みミネラル等を吸収します。魚よりも原始的な構造の生物で、水との関係が魚以上に強くなっています。一言でいうと魚よりも水に依存している部分が多い生き物です。

レッドビーシュリンプの飼育されている水は、その地域やソイルなど様々な要因で十人十色です。袋に入った水が、自分の水槽の水とどれくらい違いがあるのか?これは一般的な単純な家庭用観賞魚の試薬では測りきれません。

そこで、慎重に水質を合わせてあげることで、多くの微量元素の差を埋めてあげます。

urushi

動画の水合わせの方法が点適法です。ご参考に。

温度合わせが終わったビニール袋のエビを、空っぽのバケツに入れます。バケツの中にビニール袋を置いてビニール袋を大きく切り開いて、そっとレッドビーシュリンプをバケツの中に入れます。

このときに、ビニール袋内の水も足場の水草も全部残らずバケツに入れます。そして、動画のようにサイフォンの原理を利用して水槽内の水をバケツに入れます。

1時間~2時間でバケツの水が3倍以上になるくらいの量を、一方コックを使って速度調整して滴下します。バケツ内の袋の水が5センチなら、3倍の15センチ以上になるまで水槽内の水を加えます。

レッドビーシュリンプの水合わせは、温度とともに水質を合わせることがとても重要

この時に部屋の温度が暑すぎたり、寒すぎたりしないように注意しましょう。バケツ内の水温が外気に左右されて、水槽内の温度と違ってくることがあります。

urushi

とくに、夏場は注意してください。

より安全に水合わせに時間がかけられ、レッドビーシュリンプ自体の負担も軽くなるので、エアレーシュンしながら点滴法で水合わせしてあげるのもおすすめです。

ショップで買ってきたのではなく通販で入手したレッドビーシュリンプの場合、エビに輸送の負荷がかかっているので、水あわせ時にエアレーションしてあげることで体力の回復をさせてあげることができます。

水あわせ中のバケツにエアストーンを入れてブクブクしてあげるだけで、レッドビーシュリンプの負担が軽減できます。

urushi

水あわせ中のバケツにエアストーンを入れてブクブクしてあげます。

別記事にも書いていますが、レッドビーシュリンプは酸素を運ぶことが苦手で高水温に弱いです。

関連知らない間に、バケツ内の水温がとても上がってしまっていた…ということにならないようにしてください。

外気の温度に応じて、水合わせ中の水温に注意しよう!

レッドビーシュリンプを水槽に入れる

レッドビーシュリンプを水槽に入れる
レッドビーシュリンプを水槽に入れる

2時間程度経って、バケツの水が既存の3倍以上になったらレッドビーシュリンプを水槽に入れていきます。このときに、バケツ内の水は水槽に入れません。レッドビーシュリンプのみ導入します。

レッドビーシュリンプを網でサッと掬って、水槽内にエビだけ入れるようにしましょう。

urushi

輸送で弱っているエビを傷つけないように、慎重に作業してください。

バケツ内の水は袋の中の水入っています。袋内の水は輸送中にアンモニア濃度が高くなっている場合もありますし、ゲジやプラナリアやヒドラやスネールなど、嬉しくない生物が入っていることも多いです。

しっかり水合わせをしたのち、レッドビーシュリンプだけを水槽に導入する。これで、水槽内にすでにエビが居ても被害が及ぶことはありません。

袋の中の水が水槽内で悪さをして、最悪な結果、水槽内に先にいるエビが死んでしまっては悔やんでも悔やみきれません。

家庭用熱帯魚だと袋の中の水を入れる場合もあるけど、研究所では生物だけを導入するのが基本。感染症のリスクや寄生虫も怖いので。
urushiは水槽に生物だけを導入するスタイルです。その分、ネットで掬う時などは十分注意して生体を傷つけないようにしています。

足場に入っていた水草を利用したい場合は、別のプラケースなどに1週間ほど入れて検疫してからにする方が安全です。数日おきに水換えしてください。

漆えび流:レッドビーシュリンプの水合わせ点滴法 まとめ

この記事では「漆えび流:レッドビーシュリンプの水合わせ法」について書きました。

レッドビーシュリンプの水合わせは、2時間以上かかる作業です。時間に余裕をもって、焦らずに作業しましょう!

焦って早く導入するとレッドビーシュリンプに負担をかけてしまい、数日後に死亡する個体が出てしまうことにもつながります。

また、水質を合わせる際に、点適法で結構水槽内の水が減ってしまいます。導入前には、水槽に足し水をしていつもよりも水槽の水量を増やしておきます。

レッドビーシュリンプ導入前には、水槽内の水位を徐々に上げておきましょう。とくに先にエビが既に水槽内にいる場合は、水質に変化を与えない量を、毎日少しずつ追加していきます。

urushi

水槽の水は、導入前には多めにしておきましょう!

導入後のレッドビーシュリンプの調子にダイレクトに繋がるから、丁寧に水合わせは行ってくださいね!

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