レッドビーシュリンプの飼育スタイルは人それぞれで、試行錯誤が楽しいですよね。
レッドビーシュリンプの水は、『湧水が良い!』『水作りはこうだ!』『コントレックスを混ぜよう!』と色んな方法があって、その中で自分のスタイルを作り上げていく楽しみがあります。
コントレックス流行りましたよね、昔!知ってます?(笑
この記事では「レッドビーシュリンプ 水換え|定期的な水換えのすすめ!硝酸塩を放置しない」について書いていきます。
レッドビーシュリンプの水換えがなぜ必要なのか?どうやって交換するのか?について詳しくご紹介します。
レッドビーシュリンプの足し水派と水換え派
レッドビーシュリンプの水については、よく『足し水派』と『水換え派』と言われて二分されていました。
レッドビーシュリンプ飼育スタイル
- 足し水派…蒸発した分に対して新しい水を追加する
- 水換え派…古い水を抜いて新しい水を追加する
足し水派は定期的な水換えをするのではなく、減った分を追加するという飼育スタイルです。
水換え派、他の観賞魚などの飼育と同じく、飼育水を定期的に入れ替えるという飼育スタイルです。
ぷちブリーダーの時は足し水派でした。
urushiはブリーダーをしている時は足し水派でした。
でも詳しく解説すると、ブリーダーの時は1~2週間に1回の割合で出荷していたり、頻繁に選別して他の水槽にレッドビーシュリンプを移動したりといった作業がありました。
出荷やレッドビーシュリンプの移動をすると、必然的に水槽の水が減るんです。水が減るから新しい水を追加する。もちろん、蒸発する分もありますが、蒸発以上に水槽の水のロスが発生しています。
ぷちブリーダーの時は水換えをしなくて、足し水だけでも実際は水換えしているのと同等の状態になっていました。
水槽維持の条件次第では足し水だけでも、水換えと同じ状態の時もある
ブリーダーを止めた今は、水が減る量が少なくなったので、 定期的にレッドビーシュリンプ水槽の水換えをしています。
レッドビーシュリンプにとって水換えはメリット
ブリーダーさんとまではいかなくても、月に数回オークションでレッドビーシュリンプを販売していたり、水槽が5つ以上あってレッドビーシュリンプの移動が割と頻繁にあるとすると、水槽の水のロスは多いと思います。
でも逆に、レッドビーシュリンプを少ない水槽でじっくりと飼育している場合、水槽の水は蒸発分しか減りません。
一般的なレッドビーシュリンプ愛好家の場合は、水槽の水が蒸発でしか減らない場合方が多いと思います。
レッドビーシュリンプの水槽の水が、ほとんど蒸発でしか減らない場合は、定期的な水換えはメリットがたくさんあります。
むしろ水換えはメリットしかないと言えます!
水替えのメリット
- 硝酸塩の値を下げることができる
- 不純物濃度を下げることができる
- レッドビーシュリンプの状態が良くなる
- レッドビーシュリンプの色揚げ
- レッドビーシュリンプの繁殖促進
水換えすることで硝酸塩の値を下げることができます。さらにurushiはカルシウム剤としてアラガミルクをつかっっているので、ナトリウムイオンの蓄積を防ぐ目的もあります。
硝酸塩はアンモニア由来の分解物で、基本的には毒性が低いのですが高濃度になることで毒性は高まっていきます。
水換えで不純物濃度を下げることができます。
不純物といっても下げる目的はBOD濃度です。
BOD濃度は、水の汚れ具合の1つの指標で、有機物が多い水は微生物の分解作業が活発化します。それを利用し、微生物が分解時に消費する酸素の量を測定することで、水の有機物での汚れ具合を測定できる仕組みです。
BODは有機物でどれだけ水が汚れてるか?という指標です。
レッドビーシュリンプ水槽の水は、飼育期間が長くなればなるほど糞や餌などの分解物が溜まり、高BOD化するので水換えでその値を下げます。
水換えを行うことで、レッドビーシュリンプにとって水槽内の環境が改善されるので、状態が良くなったり・発色が良くなり色揚げ効果があったり・繁殖が上手くいったりといったメリットがあります。
レッドビーシュリンプの原種は緩やかな流れのある場所に住んでいるので、水は絶えず少しずつ入れ替わっています。
本来住んでいた環境に近づけば、レッドビーシュリンプも元気になります。
レッドビーシュリンプの調子が悪くなってから、水換えをやろうとすれば、おのずと交換する水の量が多くなります。
例えば硝酸塩が高くなりすぎたので水換えをしようとした場合、硝酸塩の濃度を危険性がないくらい下げようとするなら、かなりの量を水槽から抜き取って新しい水を追加する必要があります。
水換えの水量が増えれば増えるほど、レッドビーシュリンプにとっては対応できないほどの環境の変化が起こることを忘れてはいけません。
新しい水が大量に水槽に入るということは、レッドビーシュリンプを真新しい水槽に移し替えるのと同じくらいリスクがあることです。
弱っているところに環境の激変では、死んでしまうリスクも上がります。
レッドビーシュリンプの水換え方法
urushiのレッドビーシュリンプの水換えの方法は、2~4週間に1回の頻度で水槽の水の10~15分の1を交換します。
稚エビが生まれたばかりの場合は、1ヶ月ほど水換えは中止します。その間、足し水は行います。
水換えのurushiルール
- 2~4週1回:水槽の10~15分の1の水を換える
- 稚エビが生まれたばかりなら、水換えを1ヶ月ほど停止する
大きなルールは上記の2つだけです。
水換え用の水を調整する
マーフィードの浄水器を通してカルキ抜きした水をペットボトルに入れます。その時に水槽の温度と併せます。カルキ抜き剤などの薬品は使いません。
ミネラル剤やカルシウム剤を浄水器を通した水に添加してTDS値を整えます。
ミネラル剤についてはレッドビーシュリンプに必要なミネラル剤の使い方と注意点、カルシウム剤についてはレッドビーシュリンプにカルシウム剤を与えよう!使い方と注意点に詳しく書いています。
水槽の水を抜く
水槽サイズにもよりますが、水槽の中の水を抜きます。
水を抜く際には水作のプロホースが便利で、それを使ってバケツに水槽の水を10分の1程度抜きます。
稚エビに気を付けながら水槽内の水を抜きます。
少しずつ水を水槽に入れる
バケツやペットボトルの水を水槽に、ソイルが舞わないよう稚エビが巻き込まれないように少しずつ入れます。
大量の水換えではエアチューブなどを使って入れる方法もありますが、水換えの量が全体の10%程度なのとTDSと水温は調整してあるのでチョとチョロと直接バケツで入れています。
TDS値と温度だけ合わせています。
毎週の少量の水換えなので、大きな水質の変化もなく水換えによってレッドビーシュリンプが調子を崩したことはありません。
レッドビーシュリンプ 水換え|定期的な水換えのすすめ!硝酸塩を放置しない まとめ
この記事では「レッドビーシュリンプ 水換え|定期的な水換えのすすめ!硝酸塩を放置しない」について書きました。
レッドビーシュリンプの水換えは、出荷や選別などで頻繁に水槽の水が減らない飼育スタイルの場合はメリットが多いです。言い換えると、出荷や選別を頻繁にしている水槽なら、水換え相当の水が常に減っていくので足し水でOKです。
もちろん、餌の量や飼育匹数などに左右されますが、生き物を水槽内で飼っている限り毎日少しずつ飼育水は汚れています。
レッドビーシュリンプの水槽の水を換えることでのデメリットよりも、環境的にメリットが多いことを知ってほしいです。
ただし、レッドビーシュリンプの状態が悪くなってからの大量の換水はNGです。
定期的に少量の水換えをして、レッドビーシュリンプにとって水質変化の振れ幅を小さくしてあげることが重要です。
良い情報やご質問あればどうぞ!